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トモセラピーによる小腸癌の治療

このページでは、小腸癌治療におけるトモセラピーのメリット・デメリットを紹介しています。

トモセラピーで小腸癌を治療するメリット

小腸癌も治療適応

強度変調放射線治療の専用装置であるトモセラピーは、放射線治療装置とCTが一つになっており、画像誘導放射線治療による精密な放射線治療が実施できます。 患者にとって優しいがん治療を行えるメリットが期待できます。

トモセラピーは、頭頚部癌や食道がんといったがんのほかに、小腸癌、結腸癌など幅広い疾患の治療を行えるのも特徴の1つです。

照射するビームの強度を連続的に変えながらがん病巣へ狙いを定めて照射可能

IMRTでは、照射するビームの強度を連続的に変えながらがん病巣へ狙いを定めて照射でき、周囲の正常組織への負担を減らしながら放射線治療を実施できるのがメリットです。とりわけ、トモセラピーでは寝台が少しずつ動いていく中を360°方向から、連続的に回転しさせながら放射線を照射します。

痛み・出血・熱さを伴わず患者の負担軽減になる

トモセラピーを採用すると、がん病巣部の切開を伴わないため、熱さや痛みを伴いません。出血も伴わないため、患者の身体的・精神的な負担を軽減できます。病状によっては、入院せずに治療が可能なほか、仕事を継続できる方もいます。通院が必要かどうかの判断は、医師へ確認するようにしてください。

トモセラピーで小腸癌を治療するデメリット

全身倦怠感や腹痛が見られる可能性

トモセラピーは副作用が見られにくいとされていますが、症状が何も出現しないわけではありません。放射線治療の副作用は、倦怠感・日焼けのような状態になる皮膚炎・白血球減少といった症状が挙げられます。腹部周辺へ照射すると、腹痛や下痢などの症状が表れるおそれがあるため、注意しなければなりません。

治療を受けているときは、疲れやだるさを感じたら無理をせずに休むようにしましょう。

食欲不振や嘔気などが見られる可能性あり

放射線治療でも、妊娠中のつわりや二日酔いのような放射線宿酔といい、照射開始直後に全身症状が表れることがあります。症状は照射中から軽くなり、照射が終われば消失していくとされています。

気分のよいとき、食べられるものを食べようにしたり、においの少ないものを選んだりすることも大切です。胃への負担が少ない食品を選ぶ・栄養補助食品を取り入れるのも1つの手段です。どうしても食事が進まない場合は、早めに担当医や看護師に相談するようにしましょう。

小腸癌の治療方針を決めるときの注意点

トモセラピーは、がん病巣に焦点を当てるため、正常組織への負担が軽減されやすい治療法です。さまざまなメリットが期待できますが、すべての方に適しているわけではありません。

小腸がんの治療は、標準治療を基本としており、年齢・身体の状態、検査データ、希望などを総合的に確認したうえで、担当医との話し合いによって決めていきます。

メリット・デメリットをしっかりチェックしたうえで、検査データも踏まえ、担当医としっかりと相談するようにしましょう。トモセラピーによる治療を希望している方は、導入している医療機関を受診し、治療法について医師に相談してください。

       
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