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トモセラピーによる脂肪肉腫の治療

このページでは、脂肪肉腫治療におけるトモセラピーのメリット・デメリットを紹介しています。

脂肪肉腫とは

悪性軟部腫瘍の一つであり、全亜型と合わせると軟部肉腫の40%ほどを占めるとされる腫瘍です。皮下組織や筋肉といった軟部組織に発生する肉腫で、脂肪細胞に似ている腫瘍細胞が増殖して腫瘍を形成するのが特徴です。太ももに生じることが比較的多いです。

脂肪肉腫は5種類の型に分類され、型によって予後が大きく異なります。ほとんどのケースにおいて痛みなどの自覚症状が少なく、画像検査で偶然わかる場合も決して少なくありません。

検査

脂肪肉腫の検査は、問診や血液検査をはじめ、画像検査(レントゲン・CT・MRI・PET)も行います。確定診断のためには、生検(針・切開・切除生検)をする必要があります。

腫瘍組織を採取して、病理医が顕微鏡で確認することで、良性・悪性の判断やどのような病気なのかを診断します。

治療

脂肪肉腫の治療は、以下の通りです。

  • 手術治療:基本的に切除可能なケースでは、手術療法がメインとなります。手術の際、周囲組織へ浸潤している可能性もあるため、広範切除(周囲の組織も切除)を実施するのが一般的です。
  • 放射線治療:外科的に困難な腹腔内・縦郭内などの部位や、腫瘍周囲に神経血管など重要な組織がある場合には、術前や術後に再発を抑える目的で放射線治療を行うケースもあります。
  • 化学療法:遠隔転移のある事例や、悪性度の高い脂肪肉腫に対して、化学療法を行う場合もあります。

トモセラピーで脂肪肉腫を治療するメリット

脂肪肉腫も治療適応

トモセラピーは、アメリカで開発されたがんの放射線治療機器です。放射線治療装置とCTが一体となった強度変調放射線治療(IMRT)であり、照射する部位を正確に定められる特徴を持ちます。

骨肉腫や軟骨種といった腫瘍も治療できるほか、ユーイング腫瘍や脂肪肉腫、繊維肉腫、粘液繊維肉腫、平滑筋肉腫といった疾患にも適応しています。

多発転移のがんでも単一病巣と同様に治療を行える

トモセラピーによる治療法は、CTで取得したがんの立体的な形状データをもとにしながらプログラミングされた制御機能により、正常細胞への影響を低く抑えながら照射できます。また、トモセラピーは、1回の治療で複数の病巣に照射でき、多発転移のがんでも、単一病巣と同様に治療が可能です。

状態によっては通院治療も可能

トモセラピー治療は、照射中に痛みや出血、熱さなどの症状を伴いません。 1回の照射時間は5〜10分ほどと短時間で済むことが多いことに加え、状態によっては通院治療も認められているため、患者の精神・身体的な負担を軽減しやすいといえます。

トモセラピーで脂肪肉腫を治療するデメリット

照射部位の赤みや腫れ

副作用が見られにくい治療法として知られているトモセラピーですが、症状が何も起きないわけではないので、注意が必要です。放射線を照射した部位の赤みや腫れ、痛みといった症状が現れる可能性があります。副作用の程度は個人差が大きいので、不明なことは主治医に確認しておきましょう。

照射部位の関節の動かしにくさやむくみなど

脂肪肉腫は、太ももに筋肉や軟骨に発生するケースがあります。太もも周辺へ照射をする場合、骨の成長発達異常や関節の動かしにくさ、むくみといった症状が見られる場合もあるため注意が必要です。術後の照射の場合、傷の治りにくさが見られるほか、食欲低下、吐き気といった消化器症状がみられる場合もあります。

脂肪肉腫の治療方針を決めるときの注意点

トモセラピーを使用すると、がん病巣に集中照射ができ精度の高い治療が可能です。トモセラピーを用いた治療には、上述した以外にもさまざまなメリットがありますが、すべての方に合うわけではありません。

基本的に脂肪肉腫の治療は、手術療法が採用されますが、切除困難な腫瘍や遠隔転移が見られる場合には、放射線療法や化学療法を選択するケースもあります。治療方法を決めていく場合、主治医と十分に相談していくことが重要です。

メリット・デメリットについて把握し、血液検査や画像検査などといったデータも含めて、医師へ相談するようにしましょう。トモセラピーによる治療を考えている方は、導入している医療機関を受診のうえ、医師に相談してください。

       
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