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トモセラピーによる血管肉腫の治療

このページでは、血管肉腫治療におけるトモセラピーのメリット・デメリットを紹介しています。

血管肉腫とは

血管内側の細胞が、がん化したものです。肉腫はまれな疾患ですが、血管肉腫は全ての肉腫の中でも1%ほどなので、さらに希少な疾患です。血管肉腫は、全身のどこにでも発生する可能性があり、肝臓や心臓、乳房といった部位にも発生します。その中でも皮膚にできるケースは全体のおよそ半数を占めているのが特徴です。

頭にあざができていたら非常に悪性度の高いがんの可能性があるため、注意が必要だとされています。

初期のころは、内出血のような赤い発疹としてはじまり、少しずつ大きくなったり、血豆のようなしこりができたりします。痛みや痒みを伴わないケースが多いですが、病変が大きくなるにつれて痛みがみられる場合もあります。

また、複数の病変が生じるほか、大きくなって出血を繰り返すようになることもあります。血管肉腫はほかの部位に転移するケースも多く、特に肺に転移しやすいのが特徴です。

検査

血液検査や画像検査を行い、病変の広がりや転移の有無を確認します。患部の組織の一部を採取して顕微鏡で確認する「病理検査」で確定診断を行います。

治療

診断される患者数が非常に少ない疾患のため、標準的な治療が確立されてなく、医療機関によって治療方針が異なります。

  • 生存期間を大きく延ばす治療=放射線治療+化学療法:放射線照射と一緒に、パクリタキセルを投与することがあります。
  • 放射線治療+化学療法:頭部という弯曲した部位に生じた際に、トモセラピーを行うことがあります。
  • 化学療法:タキサン系薬剤を中心とした治療を行うことがあります。
  • 分子標的薬治療:放射線治療+化学療法で効果が見られない場合、次の治療法としてパゾパニブと呼ばれる薬剤を用いることがあります。
  • 手術療法:手術をしないという考え方が主流になりつつありますが、医療機関によっては行うこともあります。

トモセラピーで血管肉腫を治療するメリット

血管肉腫も治療適応

トモセラピーは、アメリカで開発されたがんの放射線治療装置です。放射線治療装置とCTが1つとなった強度変調放射線治療(IMRT)を行える装置であり、病変部に対して高線量を集中的に照射しつつも、周囲の正常な組織への影響を軽減できるのがメリットです。

骨肉腫や軟骨肉腫、ユーイング腫瘍、粘液繊維肉腫、血管肉腫、横紋筋肉腫といった幅広い疾患にも適応しています。

精度の高い治療が行える

トモセラピーを使用したがん治療は、複雑な病巣や複数の腫瘍に対応できます。毎回照射する前に、がん病巣や正常組織の位置を確認し、CT撮影で位置照合をおこなえるので、精度の高い治療ができます。

状態によっては通院治療も可能

照射時に痛みや出血、熱さなどの症状を伴いません。検査値や全身状態によっては、通院による治療も可能なため、生活の質を保ったまま治療できるのもメリットです。

トモセラピーで血管肉腫を治療するデメリット

照射部位の赤みや腫れ

トモセラピーは副作用が起きにくい治療法ですが、全く何も症状がみられないわけではないため注意が必要です。照射した部位の腫れや赤みといった症状が現れるおそれがあります。見られる副作用には個人差があるため、気になる点がある場合は、主治医に確認してください。

倦怠感や嘔気などの症状

頭部へ照射すると、倦怠感や嘔気、脱毛、難聴、記憶力の低下といった症状が現れるおそれがあります。放射線を照射後、倦怠感が見られる際には、無理をせずに身体を休ませてください。気になる症状がみられた場合、医師に相談してください。

血管肉腫の治療方針を決めるときの注意点

トモセラピーによる照射は、がん病巣を集中的に照射できる精度の高いがん治療ができます。トモセラピーによる治療には、ご紹介した以外にもさまざまなメリットがありますが、すべての方に適しているわけではありません。

血管肉腫は、診断される患者数が非常に少ないことから、標準的な治療が確立されていないのが現状であり、治療方針は、医療機関によって異なります。

トモセラピーによる治療を検討している方は、導入している医療機関を受診して、不明な点をよく確認してください。

       
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