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トモセラピーによる横紋筋肉腫の治療

このページでは、横紋筋肉腫治療におけるトモセラピーのメリット・デメリットを紹介しています。

横紋筋肉腫とは

横紋筋肉腫は、筋肉や軟らかい組織から発生する軟部肉腫のことであり、将来、骨格筋(横紋筋)になる予定だった細胞から発生する悪性腫瘍です。5歳以下と15歳前後の小児に好発し、胎児型・ブドウ肉腫型・紡錘細胞型・胞巣型・多形型と細かく分類されます。

発生する組織によって症状が異なります。

  • 目の周周囲:眼球が飛び出す・瞼が下がる
  • 耳の奧:耳から出血・顔の表情に左右差が生じる
  • 鼻の奥:飲込みにくくなる
  • 首にできる腫れ・しこり・痛み
  • 前立腺や膀胱:おしっこが出にくい・おしっこに血が混じる
  • 腟や子宮:おりものに血が混じる・ブドウのような肉のしこりができる

検査

血液検査・尿検査・画像検査・骨髄検査などを実施し、全身状態を調べます。病期(ステージ)分類を実施後、腫瘍の切除もしくは生検を行い、切り取った腫瘍細胞を顕微鏡で確認して、横紋筋肉腫かどうかを診断します。

治療

横紋筋肉腫の治療は、以下の通りです。

  • 手術療法:状態や腫瘍の大きさなどに応じて腫瘍切除を行う場合があります。
  • 放射線治療:患者の全身状態や病状、腫瘍の位置に応じて、陽子線治療やトモセラピー治療を選択する場合があります。
  • 化学療法:手術や放射線療法と組み合わせて行う場合があります。

トモセラピーで横紋筋肉腫を治療するメリット

横紋筋肉腫も治療適応

トモセラピーは、アメリカで開発されたがんの放射線治療装置です。放射線治療装置とCTが1つとなった強度変調放射線治療(IMRT)を行える装置であり、がん病巣に対して高線量を集中的に照射しながらも、周囲の正常組織への影響を軽減できます。

横紋筋肉腫や骨肉腫、軟骨肉腫、ユーイング腫瘍、脂肪肉腫、繊維肉腫、粘液繊維肉腫、平滑筋肉腫などの幅広い疾患にも適応しています。

がん病巣を狙い撃ちにできる治療

トモセラピーを使用したがん治療は、毎回照射する前に、病巣や正常組織の位置を確認します。照射する前にCT撮影で位置照合をおこなえるので、精度の高い治療ができます。

状態によっては通院治療も可能

トモセラピーを使用した治療は、照射する際に痛みや出血などの症状を伴いません。検査値や全身状態によっては、通院治療も可能なため、生活の質を保ったまま治療できます。

トモセラピーで横紋筋肉腫を治療するデメリット

照射部位の赤みや腫れ

トモセラピーは副作用が現れにくい治療法ですが、症状が何もないというわけではなので、注意も必要です。放射線を照射した箇所の腫れや赤みといった症状が現れる可能性があります。副作用の症状や現れ方には個人差があるため、心配なことがある方は、主治医に確認してください。

頻尿や下痢などの症状

横紋筋肉腫は、膀胱や子宮、前立腺といった部位にできることがあります。腹部に放射線を照射すると、腹痛や排尿時痛、頻尿、下痢などの症状が出やすいおそれがあります。水分を十分にとったり、尿意を我慢しないようにしましょう。

出血や痛みといった症状がひどくなった時、なにか気になることがある時には、早めに医師や看護師に相談してください。

横紋筋肉腫の治療方針を決めるときの注意点

トモセラピーなら、がん病巣を狙い撃ちにできる精度の高い放射線照射ができます。トモセラピーによる治療には、ご紹介した以外にもさまざまなメリットがありますが、すべての方に適しているわけではありません。

横紋筋肉腫の治療は、状態に応じて、外科的治療・化学療法・放射線療法を組み合わせて行います。治療方法を決める際には、主治医としっかり相談することが大切です。

トモセラピーによる治療を検討している方は、導入している医療機関を受診して、不明な点をよく確認してください。

       
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