かんわのわ|あきらめないがん治療と緩和ケアのお話【東京版】 » 痛みの緩和も期待できる放射線治療トモセラピー

痛みの緩和も期待できる
放射線治療トモセラピー

トモセラピーとはどのような治療か

放射線治療装置とCTスキャナの融合

トモセラピーは、ひと言で表現すると従来の放射線治療装置とCTスキャナの融合体のようなシステムです。

この画期的なデザインによって、毎回の治療前にCTでの高精度な照射位置合わせを実現し、3D画像誘導による極めて正確な強度変調放射線治療を行なうことが可能になりました。 腫瘍に放射線を集中させ、正常組織へのダメージを極力軽減できるのです。

参照元HP:ACCURAY(https://www.accuray.co.jp/product/2)

根治治療から緩和ケアまで幅広く対応

トモセラピーは、その原理上、ほとんどの固形がんに威力を発揮します。特に正常組織と隣接している固形がんの場合は、複雑な形状のがんであっても正確に放射線を照射できます。

そのため、再発がんや多発転移がんでも治療が可能です

実際にトモセラピーは、根治治療から緩和ケアにおける痛みの軽減目的にまで、非常に幅広く実施されています。

トモセラピーと
リニアックの違い

トモセラピーはIMRT(強度変調放射線治療)専用

トモセラピーの画像(イメージ)
引用元HP:ACCURAY「TomoTherapy(トモセラピー)」
(https://www.accuray.co.jp/product/detail/2)

リニアックは複数の方法で放射線治療を実施する装置ですが、トモセラピーはIMRT(強度変調放射線治療)専用のシステムで、CTスキャナのように放射線を患者さんの周りに回転させながら照射します。

リニアックの画像(イメージ)
引用元HP:キャノンメディカルシステムズ「放射線治療システム Versa HD(リニアック)」
(https://jp.medical.canon/products/rt/)

リニアックの場合は1回の最大照射範囲がおよそ40cm×40cmの広さを上限としますが、トモセラピーの場合は1回に最大135cmまで切れ目ない照射が可能です。

参照元HP:大津赤十字病院公式HP(https://www.otsu.jrc.or.jp/about/medical-equipment/tomotherapy)

トモセラピーは保険適用?

限局性の固形がんが保険適用

トモセラピーは保険診療の範囲が決められており、保険適用となるのは限局性の固形がんです。特にトモセラピーの利点が活かされるのは、前立腺がんや上咽頭がん、脳腫瘍、直腸がんなど、がんに正常組織が隣接しているケースです。

それ以外のケースについては自由診療扱いとなります。

保険適用外のケース

前述の「限局性の固形がん」とは、全身に転移していないがんを指します。つまり、全身に転移しているがんに対するトモセラピー治療は保険適用外ということです。

しかし、保険適用外だからといって治療効果が望めないということではありません。むしろ、再発がんや転移がんに対する放射線治療として、トモセラピー治療は痛みの緩和も含めて効果が期待できると考えられます。

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トモセラピーに副作用はある?

正常組織への影響を抑え、副作用を軽減する

どんな放射線治療でも、正常組織への影響を100パーセント抑えることはできません。がんに隣接する組織への放射線の影響は、少なからず副作用としてさまざまな症状が現れるでしょう。

トモセラピーは照射位置合わせの正確性によって正常組織へのダメージを極力減らすことができます。もちろん個人差はありますが、副作用の軽減も期待できるでしょう。

トモセラピーの治療回数は?

保険診療と自由診療で異なる治療回数

トモセラピーの治療回数はがんの種類や状態に応じて変わりますが、一般的な保険診療のケースでは、月曜日から金曜日までの平日5回を5週間~8週間程度繰り返します。

1回の照射時間は20分程度と短めですが、平日は毎日通う必要があり、待ち時間等を含めると拘束時間はどうしても長くなります。

一方、自由診療の場合はこうした制限がないため、医師と相談しながら、体に負担の少ない範囲で1回の照射時間を増やし、治療期間を短縮することも可能です。

病気の進行状況なども考え、少しでも早く治療を受けたい場合は自由診療をおすすめします。

トモセラピーの費用は?

トモセラピーの治療は、保険診療か自由診療かで大きく異なります。

保険診療の場合

保険診療におけるトモセラピーの費用は国の診療報酬制度で決められており、照射の費用は1回につき33,000円です。自己負担額は、加入している健康保険によって変わります。

仮に負担額を1回11,000円とした場合、平日5日の治療を8週間行った場合は、照射費用の自己負担は44万円。ここに別途、診察料や検査費用、薬代などが加算されます。

参照元HP:福井済生会病院集中的がん診療センター(https://www.fukui-saiseikai.com/cancer/treatment/tomo_therapy/q_a.html#:~:text=平成22年4月から、トモセラピーの治療,は11,000円となります。)

自由診療の場合

トモセラピー治療に限らず、自由診療の場合は医療機関によって料金設定が大きく異なります

定額制の自由診療でトモセラピー治療を行なっているクリニックの例を挙げると、トモセラピーの治療費は193万円(治療期間の診察料込み)となっています。

参照元HP:Clinic C4公式HP(https://cccc-sc.jp/treatment/cost.html)

トモセラピーによる乳がんの治療

トモセラピーによる乳がん治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

乳がんに対して放射線を集めやすく、1本あたりのエネルギーが少ないため、角度を固定して照射する場合も皮膚などへの影響を抑えられます。副作用をある程度抑えられる点が特徴です。

デメリット

副作用が全くないわけではありません。乳がんの治療では、皮膚炎や肺炎などに注意が必要です。

トモセラピーによる胃がんの治療

トモセラピーによる胃がん治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

正常な細胞の被ばくと副作用を抑えやすい点がメリットです。外科手術と比べ負担が少ない治療と言えます。1回あたり10~30分程度で施術が受けられるため、ケースによっては通院での治療も可能です。

デメリット

治療後1カ月程度の間に、下痢や嘔吐などの副作用が現れることがあります。

トモセラピーによる頭頸部がんの治療

トモセラピーによる頭頸部がん治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

事前に撮影したCTデータを用いることにより、病巣のみへの照射が可能である点がメリットです。また、健康な組織へのダメージを抑えられる可能性もあり、薬物療法と比較すると全身の副作用が起こりにくいと考えられています。

デメリット

比較的副作用が起こりにくいものの、副作用がゼロになるわけではありません。食欲不信やだるさ、疲労感、頭痛、吐き気、下痢などに加えて、照射部位の赤みなどの副作用が起こってくる場合もあります。

トモセラピーによる肺がんの治療

トモセラピーによる肺がん治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

可能な限り正常な細胞へのダメージを抑えながら放射線の照射が可能な点がメリット。また、複雑な形の腫瘍の場合でも、集中的に照射を行えるという面、比較的副作用を抑えられるという面もあります。

デメリット

副作用が比較的起こりにくいとはいえ、治療による副作用が全く起こらないわけではないという点がデメリットとしてあげられます。また、症状によっては他の治療方法の方が合っている可能性もありますので、主治医と良く相談することが必要です。

トモセラピーによるステージ4・末期がんの治療

トモセラピーによるステージ4・末期がん治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

病巣に集中的に照射できるのがメリットです。治療時間が約5分~20分短く、複数のがん病巣を同時に治療できるため、治療回数が少ないのもメリットのひとつです。

デメリット

症状や放射線治療を行う部位によってリスクはさまざまありますが、だるさや疲労感・食欲不振・頭痛・吐き気・下痢などの副作用の可能性があります。

トモセラピーによる前立腺がんの治療

トモセラピーによる前立腺がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは内蔵されているCTで放射線を照射する病巣の場所を確認できるため、放射線装置によってがんの形や大きさをとらえてピンポイントで治療することが可能です。治療時に痛みや出血などの症状は見られない点や、副作用が軽減できるのもメリットに挙げられます。

デメリット

トモセラピーは従来の放射線治療に比べると副作用が軽度ながらも頻尿や排尿痛、排尿困難、下痢、直腸や肛門周囲の炎症など見られるケースがあります。気になることがある場合、主治医に相談するのが望ましいです。

トモセラピーによる脳腫瘍の治療の治療

トモセラピーによる脳腫瘍の治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーを採用すると、手術では取り除けない場所にある脳腫瘍に対してピンポイントで照射可能です。照射する部位を決めるときの精度が高いことから、周囲の健康な脳への被ばくを抑えられる点もメリットだと言えます。

デメリット

トモセラピーは副作用が生じにくいことで知られていますが、全く症状が見られないわけではありません。倦怠感や食欲不振、吐き気、頭痛、下痢、痛みなどの症状が見られる可能性があります。心配なことは主治医に確認しておくようにするとよいでしょう。

トモセラピーによる口腔がん・舌がん

トモセラピーによる口腔がん・舌がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーを用いると、照射する部位や範囲、時間などを細かく調整して、病巣のみをピンポイントで狙えるのがメリットの1つだと考えられます。病巣のみを照射できるため、健康な細胞へのダメージを抑えられたり、薬物療法と比べると副作用が見られにくい点がメリットと言えます。

デメリット

トモセラピーは副作用が生じにくいことで知られている治療ですが、症状が見られないわけではありません。皮膚の発赤やかゆみ、味覚障害、口腔内の乾燥、頭痛、倦怠感などの症状が出現する可能性があります。副作用の現れ方には個人差が見られるので、心配なことがある方は主治医に相談しておくとよいでしょう。

トモセラピーによる上顎洞がんの治療

トモセラピーによる上顎洞がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは、IMRT(強度変調放射線治療)とIGRT(画像誘導放射線治療)を合わせた放射線治療装置のことを言います。内蔵されているCTを用いて毎回治療するたびに病巣の三次元画像を取得して、位置を確認しながらピンポイントで照射できるのがメリットです。

デメリット

トモセラピーは副作用が生じにくいことで知られている治療ですが、まったく症状が見られないわけではありません。副作用は照射する範囲によって異なりますが、粘膜炎や味覚障害、口内乾燥、皮膚炎などが見られる場合があります。気になることがある方は主治医へ確認しておくようにしましょう。

トモセラピーによる大腸がんの治療

トモセラピーによる大腸がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは、強度放射線治療専用の装置のことを言います。コンピュータの技術を用いて、正常な細胞へなるべくダメージを与えず、病巣へ放射線を照射できるのがメリットです。従来の治療よりも正常な組織への被ばくを抑えられる点も特徴として挙げられます。

デメリット

トモセラピーは副作用が見られにくい治療ですが、全く症状が起きないわけではないため注意が必要です。副作用は照射する範囲によって異なりますが、胃や大腸などに放射線を照射すると、食欲不振や嘔気・嘔吐などの消化器症状が見られるケースがあります。

トモセラピーによる肝臓がんの治療

トモセラピーによる肝臓がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは、強度放射線治療専用の装置のことを言います。らせん状に回転する放射線を自在に調整しながら十分な強度で照射できると言われています。がんの形に合わせて照射できるため、複雑な形をしている病巣に対しても治療できるのがメリットでしょう。

デメリット

トモセラピーは副作用が見られにくい治療ですが、症状が起きないわけではないため注意が必要です。食欲不振や嘔気などの消化器症状や疲労感、倦怠感などが生じる可能性があります。気になることがある場合、主治医に相談しておくことがおすすめです。

トモセラピーによる子宮頸がんの治療

トモセラピーによる子宮頸がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは、強度放射線治療専用の装置のことを指します。細い放射線のビームを組み合わせて治療を実施すると、照射したい部位に沿って線量分布を描きながら、避けたい部位はなるべく放射線が軽減することが可能な点がメリットです。

デメリット

トモセラピーは副作用が見られにくい治療ですが、症状が起きないわけではないため注意が必要です。嘔気や嘔吐、下痢などの症状が見られたり、皮膚炎などが生じたりする可能性があります。気になることがある場合、あらかじめ主治医に相談しておきましょう。

トモセラピーによる脊椎腫瘍の治療

トモセラピーによる脊椎腫瘍の治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

アメリカで開発された放射線治療装置であるトモセラピーは、2002年から治療が始まりました。その後、世界中の医療機関で導入の動きが広まっており、国内でも増えつつあります。トモセラピーを使うと病巣をピンポイントで照射できるため、健康な組織へのダメージをなるべく抑えられるでしょう。

デメリット

トモセラピーは副作用が起きにくいですが、全く症状が見られないわけではないため注意が必要です。照射する部位によって起きる症状は異なりますが、皮膚炎や倦怠感などが見られる可能性があります。

トモセラピーによる悪性リンパ腫の治療

トモセラピーによる悪性リンパ腫の治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーは、強度放射線治療専用の装置のことを言います。従来の治療に比べると、病巣に対して高線量を照射しつつも、健康な部位への線量を低減できるのがメリットです。

デメリット

トモセラピーは副作用が起こりにくい治療法ではありますが、全く症状が起きないわけではありません。放射線を照射すると粘膜が荒れて痛みが生じたり、食欲低下や嘔気が見られたりする可能性があります。

トモセラピーによる食道がんの治療

トモセラピーによる食道がんの治療には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

トモセラピーとは放射線治療装置の名称のことです。CTが内蔵されており、放射線を照射する病巣の位置を確認してピンポイントで放射線を照射できます。周囲の健康な組織への影響が少ないため、病巣に対して高い線量を照射できるのがメリットです。

デメリット

従来の放射線治療よりも副作用が軽減できる治療ですが、症状が全く見られないわけではありません。食道がんに対して照射すると、喉のつかえや痛み、皮膚の炎症などが見られる場合があります。

放射線治療におけるトモセラピーの位置づけ

トモセラピーは、IMRTの専用機として開発された放射線治療システムです。放射線治療に用いる放射線にはさまざまな種類があり、患者さんの状況に応じて治療法を判断します。

がんの放射線治療の種類

  • 一般的な高エネルギー放射線治療
  • 三次元原体照射
  • 強度変調放射線治療(IMRT)
  • 定位放射線治療(SRT)・定位手術的照射(SRS)
  • 粒子線治療
  • 画像誘導放射線治療(IGRT)
       
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