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トモセラピーのmlcとは?

強度変調放射線治療(IMRT)とは

IMRTとは、コンピュータ技術を用いた照射法で、照射野(放射線をあてる範囲)の形状を少しずつ変化させながら照射する治療のことです。治療装置の照射口には、照射野を形成する「マルチリーフ・コリメータ(MLC)」というリーフ(葉)を櫛状に並べたようなものが取り付けられています。

それを、がん病巣の形状に合うようにMLCの配置をコンピュータで制御し、狙いを定めた部位へ照射します。

IMRTは、強弱をつけた放射線をさまざまな方向からがん病巣へ集中照射できるので、正常な組織への照射をなるべく避けられる照射法です。従来の照射法と比較して、治療による副作用を低減できます。

MLCとは

IMRTの技術的な特徴として、MLCという照射する放射線の形を成形する装置が用いられています。

湘南藤沢徳洲会病院MLCの画像
引用元:湘南藤沢徳洲会病院
(https://fujisawatokushukai.jp/department/radiation/novalis/)

薄いリーフのような形状の遮蔽プレートが対となって、照射中にもリアルタイムで精密に動くので、従来の治療法よりも柔軟性のある放射線ビームを形成できるようになり、なるべく正常組織に放射線があたらないような照射を行えます。

これに加え、リニアックから生じる放射線の線量に強弱をつけることで、強度の変調を行いながら放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy)ができるようになっています。

参照元:ACT:がん医療の今を共有する会 | MLC motion
(https://youtu.be/gCOZe0b4WnA?si=exJfkp1fox3QI-Ba)

トモセラピーとは

IMRTでは、照射中にMLCを移動させることで、照射部位に放射線の強弱をつけることができます。従来の放射線治療では、照射している際にMLCを動かせませんでしたが、IMRTの技術により可能になりました。

トモセラピーの適応症

トモセラピーは、頭頚部がんや肺がん、膵臓がん、食道がん、前立腺がん、乳がん、子宮がんなど幅広いがん治療に活用できます。また、骨転移に伴う痛みの緩和や脳転移が見られる際にも利用できるほか、血液腫瘍に対して行われる造血幹細胞移植に先行して実施するケースもあります。

まとめ

IMRTとは、コンピュータ技術を用いた照射法で、照射野(放射線をあてる範囲)の形状を少しずつ変化させながら照射する治療のことを指します。

従来の放射線治療では、照射している際にMLCを動かせませんでしたが、IMRTの技術により可能になりました。マルチリーフコリメータにより、正確かつ効率的な放射線治療をおこなえるようになったからです。

以下のページでは、トモセラピーの基礎知識について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

トモセラピーの基礎知識

       
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