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トモセラピーの再発がん治療

トモセラピーの再発がん治療

再発したがんの治療

CTで得たがん病巣の立体的な形状データをもとにプログラミングされた制御機能で、正常な組織への影響を抑えながら、がんに対して放射線照射を行います。

また、1回の施術で複数のがん病巣に必要な照射ができ、多発転移に対しても、単一病巣と同じように照射できるのがメリットです。

術後の予防照射

単独での照射はもちろん、術前照射や血液疾患に対する骨髄移植前の全身照射などのケースに対応しています。

また、手術後や薬物療法後でも実施することがあります。術後、肉眼的に明らかながん病巣が残存していない状況であっても、見えずに残ったがん細胞から再発するリスクがあります。そうしたリスクを抑えるため、術後に再発予防のため照射するケースがあります。

転移・再発のトモセラピー適応疾患

転移・再発のトモセラピーの適応疾患にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、適応疾患の例をいくつか紹介します。

脳への転移

脳への転移の場合、5個以内の少数のみ見られるケースでは、ピンポイントに放射線治療を実施することが一般的とされています。転移の数が多いケースでは、その後再発するリスクが高くなるため、脳全体へ放射線を照射する全脳照射を検討することがあります。

参照元HP:徳洲会グループ「放射線治療科の病気:汎用装置やトモセラピーの適応疾患」(https://www.tokushukai.or.jp/treatment/radiology/indication_disease.php

骨への転移

痛みは、がんの症状の中でも非常に苦痛を伴うものであり、生活の質が著しく低下してしまう可能性があります。

トモセラピーは、がんの痛みを軽減する効果があります。痛み止めの使用を減量したり弱い薬剤に変更できる可能性があります。患者の状態や医療機関によって異なりますが、外来通院による放射線治療を検討することもできます。

乳がんの予防照射

かつて日本では、早期の乳がんであっても、乳房を全摘していた時代もありました。現在はがん病巣部分のみ切除し、なるべく乳房を温存する手術が主流とされています。しかし、乳房を残しているからこそ、目に見えないレベルの微小ながん細胞の残存による再発の恐れがあります。

そのため、手術した側の残存乳房全体へ放射線を照射することで、乳房全摘と同様の再発防止・生存率向上につながることがわかっています。現在では、部分的な切除後は、がんの再発を防ぐために放射線治療を行うことが標準治療となっています(乳房温存療法)。

トモセラピーは保険適応か自由診療か

混合診療は原則禁止

トモセラピーは保険診療でも行われています。しかし現状では、多発転移・再発がんに対するトモセラピー治療は、保険適応外です。

現在日本では、健康保険法で保険診療と保険外診療の併用(混合診療)は原則禁止されているため、保険か自費か適応症を担当医に確認してください。

参照元HP:厚生労働省「保険外併用療養費制度について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index_00007.html

医療機関によって料金が異なる

医療機関によって、原発性肺がんなら直径5㎝以内・転移なしなら保険適応といったルールを設定していたり、スムーズな治療・必要な治療が制限されないように、すべての治療を自由診療で実施している医療機関もあります。

医療機関によって料金体系が異なるため、よく確認が必要です。

参照元HP:クリニックC4「治療費について  - 当院のがん治療 -」(https://cccc-sc.jp/treatment/cost.html
参照元HP:神戸低侵襲がん医療センター「放射線治療」(https://www.k-mcc.net/therapy_radiation.php

まとめ

1回の施術で複数のがん病巣に対して必要な照射ができ、多発転移に対しても、単一病巣と同じように治療できるトモセラピー。術前照射や術後の予防照射に用いられるなど、幅広い用途に用いられている治療です。

保険診療と保険外診療の併用(混合診療)は原則禁止されているほか、医療機関によって料金が異なるケースもあるため、治療前に確認しておくことが重要です。

以下のページではトモセラピーの費用を解説しています。あわせて参考にしてください。

トモセラピーの費用相場

       
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